パチンコ台を作ろう! 台へ
 パチンコ台をプログラミングの立場からJavaScriptで再現します。パチンコの様々なリーチアクションは見ていて面白いのですが、そもそもパチンコ台の当たりの決定やこのリーチアクションの決定はどのように行われるのか。確立変動時の当たり決定はどのように行われるのか。それらを推理してみようと思います。
モデルの台は「CR海物語M27」です。
CR海物語M27のデーター
大当り確率(低確率時)
1/315.5
大当り確率(高確率時)
1/63.1
確変突入率
1/2の特定図柄(1・3・5・7・9)で確率変動1回。確変終了後、特別図柄が100回変動するまで時間短縮。
リーチアクション ノーマルリーチのみ 信頼度 1/10
ノーマルリーチ → 泡予告 → 珊瑚礁リーチ 1/5
ノーマルリーチ → 泡予告 → マリンちゃんリーチ 1/5
ノーマルリーチ → 泡予告 → 黒潮リーチ 1/5
ノーマルリーチ → 魚群予告 → 珊瑚礁リーチ 3/5
ノーマルリーチ → 魚群予告 → マリンちゃんリーチ 3/5
ノーマルリーチ → 魚群予告 → 黒潮リーチ 3/5
ノーマルリーチ → サムリーチ(マッスル) 5/5
ノーマルリーチ → サムリーチ(ポージング) 5/5
ノーマルリーチ → サムリーチ(ダイビング) 5/5
図柄 1から9までの9種類
考察
 図柄が9つなので、ゾロ目の発生確立は1/81のはずなのだが、低確率時の当たりは1/315.5である。このことから、あらかじめ1/315.5のくじを引き、もし当たったら、どの絵柄で当てるかをさらにくじを引くと思われる。さらに、リーチアクションを決めるためのくじを引く。
 ゾロ目の確立は1/81なので、高確率で絵柄がそろう事となる。しかし、最初のくじでハズレを決定しているので、偶然絵柄がそろうのは都合が悪い、そこで偶然絵柄がそろったら強制的に絵柄を外しついでにリーチアクションにより演出を施す。
 一般的なCR機の場合ボーダーラインは25前後である。この事から25回に一回は強制的にリーチを発生させハズレさせる演出を施していると思われる。偶然ゾロ目が出る確立が1/81なので、強制的にハズレリーチを発生させる確率は1/36とする。
 全図柄が9種類で、確変絵柄が5種類なので、極普通に確変突入率を考えると5/9なのだが、公開データ上の確変突入率は1/2である。このことから、最初のくじで当たった際にさらに1/2のくじを引き、確変か、カス当たりかを決める。
以上の事をフローチャートで表すと以下の通りである。

↓↓スタート↓↓
当たり決定 入玉によるくじ引き はずれ決定
リーチ選択 一致 絵柄の抽出
はずれ 確変のくじ引き 強制外し 不一致
時短のセット 確変リセット 当たり リーチ選択 演出くじ 当たり
終了 Yes 5回目か 終了 ハズレ 演出
No 終了 終了
確変セット
終了
 世の中に攻略法なるものが多数あるが、プログラミングの立場では結局は偶然の産物であり、その結果に対して後付けで攻略うんぬんとなるのであろう。中には電圧で攻略する物もあるが、電子工学的には電圧変動は当たり前の事であり、回路設計の立場ではパチンコ台を含むありとあらゆる全ての電子機器の設計において電圧変動を加味しない設計は考えられない。ただし、機械的な部分、別の言い方では「甘いくぎを見ぬく」は有効な攻略である。
 結論は「現存する攻略はボーダーライン等の甘いくぎを見抜く攻略以外は無駄な努力である。」
 パチンコは今も昔も甘いくぎを見抜く客、甘いくぎと見せかける店との真剣勝負である。